慶應義塾大学医学部 内視鏡手術トレーニングセンター

イベント / 活動報告

平成28年5月13日 講義「デバイスの基礎」を実施しました。

講義「デバイスの基礎」 
(平成2851317:0018:00 慶應義塾大学 新教育研究棟4階セミナールーム5

本日は理工学部、大西公平教授による「デバイスの基礎」についての講義が行われました。ロボット作業を革新する次世代技術、ハプティクスとロボディクスについてご説明がありました。

<ハプティクス 力覚通信> 力を人工的に通信することで、遠隔にある対象に触った感覚(力触覚)を再現し、あたかも自分が直接触ったように感じる技術 
⇒力覚通信 行為の記録と再現
力加減を含め、動作をデータとして保存し(動作のコンテンツ化)コンピュータで通信、保存した動作をダウンロードしいつでもどこでも行為を再現することが可能
 
<ソフトロボティクス> 硬くぎこちない動きを脱して、柔らかく器用でしなやかな動作を実現

この二つの技術を用いることにより従来の手術支援ロボットにはなかった力覚のある人間らしい柔らかな動作を持つ内視鏡外科手術支援ロボットの実現が可能となるそうです。
その中の一つ、パプティクスの技術を用いて開発された足指で操作する義手の紹介がありました。従来の電動義手(力覚がない為、力加減ができない、把持に柔軟性がない)に比べ、力覚フィードバックと形状への柔軟性を持ち、動作時間も短縮され非常に実用的でありました。柔軟な把持によりポテトチップスの運搬や紙パックジュースを持ち、他方の手でストローをさすなどの動作も可能です。

最後に、先日信濃町と新川崎キャンパスを結び、実際に力覚通信を用いたテスト(口腔外科の骨の切削)を実施し成功されたそうです。本技術を用いた国や地域を越えた遠隔治療が実現する日が楽しみです。
                                                                                                                            

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